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一樹園とのつきあい 作家 黒井千次

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長く住み続けた家を建て直したのは今から十五年前のことである。同じ土地ではあったのだが、古い建物を取り壊して新しい家を建てた時、以前よりの土地に少しばかりのゆとりが生じた。家屋のまわりを囲んでいた通路と呼ぶしかないような狭い空間が集められ、多少はまとまりのある庭めいた地面が出現した。ここに木を植えよう、との考えが生れたのは自然であったといえる。

古くなった塀を作り直すとき、家の外部工事を担当していた...

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