京アニ、外壁10メートル進み脱出 消防到着前に避難終了

2019/12/24 9:35
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京都アニメーション放火殺人事件で、京都市消防局は23日、記者会見し、生存者から聞き取った避難行動の詳細を公表した。3階の窓から避難した社員は、煙の中でかすかに見えた光の方に進んで窓から避難経路を偶然見つけ、壁沿いのわずかな出っ張りを約10メートル移動し脱出に成功していた。

消防局によると、避難は出火数秒後から約7分後まで続いたが、約9分後に最初の消防隊が到着する前に終わっていた。

3階にいた社員は避難開始が遅れ、他の社員と避難することを早い段階で断念。火災の熱気と煙で息が苦しくなったため、少しでも新鮮な空気があると考え、しゃがんだ。室内は煙が充満していたが、建物西側中央付近にうっすらとした光を発見。窓を開け身を乗り出したところ、外壁に沿った出っ張りを見つけた。

出っ張りは「足が半分掛かるかどうかぐらいの幅で、歩く所ではなかった」(消防局)が、その上を約10メートル進み、外壁にしがみついているのに気付いた付近の人が建物北西角に掛けたはしごで避難した。

現場となった京都市伏見区の同社第1スタジオには出火当時70人の社員がいて、36人が死亡、33人が重軽傷を負った。消防局は、対面や書面などにより避難した社員ほぼ全員に調査を実施した。〔共同〕

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