北朝鮮非核化、連携を確認 日中韓首脳が会談

習政権
2019/12/24 5:00 (2019/12/24 13:36更新)
保存
共有
印刷
その他

【成都=宮坂正太郎】安倍晋三首相と中国の李克強(リー・クォーチャン)首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日午前、中国四川省成都で日中韓首脳会談を開いた。非核化交渉で強硬姿勢を強める北朝鮮情勢を巡り、緊密に連携していく方針を確認した。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)や日中韓自由貿易協定(FTA)など自由貿易の推進でも一致した。

会談は約1時間10分間実施し、3首脳は会談後、共同記者発表に臨んだ。安倍首相は北朝鮮情勢に関し「完全な非核化に向けて米朝プロセスを後押しする立場を確認した」と強調。李氏は「対話と交渉は朝鮮半島の問題を解決する唯一の方法だと一致した」と語った。文氏も「朝鮮半島非核化へ緊密な協力を図る」と述べた。

北朝鮮は米国に対し年末が交渉期限だと一方的に主張し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)関連とみられる実験を繰り返すなど挑発する言動を重ねている。

自由貿易推進に関しては、安倍首相は日中韓に東南アジア諸国連合(ASEAN)などを加えたRCEPについて、インドを含めた16カ国での早期署名を目指すべきだと訴えた。RCEPはインドとの調整が難航して19年中の合意が見送られている。日中韓FTAに向けた交渉を加速させることでも一致した。

李氏はRCEPについて「早期妥結を推進することで合意した」と語った。中国市場の開放に触れて「証券、銀行、保険だけでなく、教育、育児、養老などでも日韓と引き続き協力したい」と強調した。

首脳会談を含む日中韓3カ国の協力は1999年にマニラで首脳の朝食会を開いてから20周年を迎えた。今回の会談はこれまでの協力の成果を踏まえ、今後も実務的な協力を進める方針を確かめる機会と位置付けた。

安倍首相は会談で今後の協力分野として環境問題、高齢社会、人的交流を柱にすべきだとの考えを示した。「人と人とのつながりは相互理解の基盤だ。政府同士が困難に直面する時期であっても民間レベルの人的交流は重要だ」と強調した。日中韓3カ国とASEANとの協力の重要性も指摘した。

首脳会談を3カ国の持ち回りで開くようになったのは08年からで今回は8回目となる。3首脳は共同記者発表に続けて昼食会に臨む。午後には成都市内の杜甫草堂博物館で開く20周年記念式典にそろって参加する。18年の平昌(韓国)、20年の東京(日本)、22年の北京(中国)と続く五輪・パラリンピックの切手を貼った封筒に署名し、3首脳による記念植樹も行う。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]