サウジ記者殺害、5人死刑 皇太子側近の罪認めず

2019/12/23 20:32 (2019/12/24 1:23更新)
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殺害されたジャマル・カショギ氏(2014年12月、バーレーン)=AP

殺害されたジャマル・カショギ氏(2014年12月、バーレーン)=AP


【カイロ=共同】サウジアラビア政権に批判的だった記者ジャマル・カショギ氏が2018年10月にサウジ当局者らに殺害された事件で、サウジ検察当局は23日、首都リヤドの刑事裁判所が5人に死刑判決を言い渡したと明らかにした。事件には事実上の最高権力者ムハンマド皇太子の関与が指摘されてきたが、捜査を受けた側近2人の罪は認められなかった。

1月の初公判で、検察は被告5人に死刑を求刑していた。サウジ政権は「現場指揮官が勝手に殺害を指示した」と主張し、皇太子の関与を一貫して否定。氏名や役職は公表されていないが、死刑判決の5人は現場レベルの当局者とみられる。起訴されたのは11人で、ほか3人が禁錮刑となり、3人は無罪だった。

カショギ氏はトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館を訪れ、殺害された。アナトリア通信によると、トルコ外務省は23日、判決は「期待とはほど遠い」と批判した。

サウジ検察が発表した捜査結果によると、実行犯を監督していたサウド・カハタニ元王室顧問は不起訴となった。サウジ政権がカショギ氏殺害を初めて認めた際に解任を発表したアハメド・アシリ元情報機関高官は起訴されたが、証拠不十分で無罪となり釈放された。

計9回の審理はほぼ非公開で行われた。事件の国際調査を担当した国連のカラマール特別報告者は6月、皇太子の関与をうかがわせる「確かな証拠」があり、皇太子への捜査が必要とする調査結果を公表。サウジ政権側が描いた通りの幕引きに国際社会の批判が高まる可能性がある。

事件の捜査対象は31人で検察は21人の身柄を拘束した。サウジ国営通信によると、検察は控訴するかどうかを検討する。

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