第一三共、新型抗がん剤が米で承認
将来の成長の柱に

ヘルスケア
2019/12/23 19:39
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第一三共は23日、米食品医薬品局(FDA)から新型抗がん剤「エンハーツ(一般名トラスツズマブ・デルクステカン)」の新薬承認を取得したと発表した。エンハーツはFDAが画期的な新薬として優先承認審査の対象に指定しており、申請からわずか約2カ月での承認となった。第一三共はがん領域を今後の成長の柱と位置付けている。エンハーツを核に米国でがん市場を開拓する。

第一三共の真鍋社長は「抗体薬物複合体(ADC)でトップを目指す」と強調した(17日、都内)

エンハーツは、バイオ医薬品と化学合成医薬品を組み合わせた「抗体薬物複合体(ADC)」と呼ばれる仕組みの新薬だ。従来の薬よりも高い確率でがんを狙い撃ちできるため、治療効果も高い。エンハーツを巡っては今年3月に英アストラゼネカから最大7600億円を受け取る事業提携契約を結んでいる。

これまでの臨床試験(治験)では、薬剤耐性ができて既存の抗がん剤が効かなくなった乳がん患者の6割で腫瘍を縮小した。がんの増大が止まった患者も含めると9割以上で効果を証明した。今回の適応となった乳がんのほか、胃がんや大腸がんなど幅広い適応を目指しており、43種類の開発計画がある。

第一三共は25年に抗がん剤で年間5000億円超の売上高を目標にしている。うち3000億~3500億円をエンハーツで稼ぐ見込みだ。真鍋淳社長は新型抗がん剤の分野で「世界トップ企業を目指す」としている。

エンハーツは第一三共が15年9月に米国で治験を始めた新型抗がん剤で、開発から4年3カ月で新薬承認を取得したことになる。

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