東和、スペインの後発薬390億円で買収 欧米に進出

ヘルスケア
2019/12/23 18:50
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後発薬大手の東和薬品は23日、スペイン医薬品大手のエステベグループ傘下で後発薬を手掛けるペンサインベストメンツ社を3億2千万ユーロ(約389億円)で買収すると発表した。東和による海外医薬品メーカーの買収は初めて。国内の後発薬市場が頭打ちとなるなか、欧米に販路を持つペンサ社を子会社化し海外での足がかりを確保する。

スペイン・ペンサ社の買収について記者会見する東和薬品の吉田逸郎社長(23日、東京・丸の内)

スペイン・ペンサ社の買収について記者会見する東和薬品の吉田逸郎社長(23日、東京・丸の内)

2020年1月末までにペンサ社の全株式を取得する予定だ。買収する事業の18年12月期の売上高は2億6900万ユーロ、最終損益は1700万ユーロの赤字だった。欧州ではスペインに工場を持ち、ドイツやイタリアなどに5つの販売拠点を持つ。米国では北東部のコネティカット州に拠点を持つ。消化器領域に強みを持ち、約20カ国で300品目以上を販売する。

東和は買収資金を金融機関からの借入金や自己資金でまかなう。23日、記者会見した吉田逸郎社長は「当社とペンサ社の製剤技術などを融合してシナジー効果を生み出す」と強調した。東和は薬のにがみを抑えるなどの独自技術を持つ。ペンサ社の研究開発などと組み合わせ、東和の製品の海外投入を目指す。

国内の後発薬市場は曲がり角を迎えている。国内で流通する薬剤に占める後発薬の数量シェアは国が目標とする80%に迫り、後発薬への優遇策などが残るかは不透明な状況だ。同業の日医工は16年に、沢井製薬も17年に米国企業を買収しており、東和も海外市場の進出を探っていた。

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