2019年の平均気温、歴代最高 気象庁
気象庁は23日、2019年の天候と台風のまとめを発表した。日本の年平均気温の速報値は基準値(10年までの30年平均)を0.92度上回り、1898年の統計開始以来最も高温となる見通し。地球温暖化が影響したとみられる。

気象庁によると、年平均気温は北海道から沖縄まで15の観測地点を抽出し、それぞれの基準値の差から算出した。全国的に気温の高い状態が1年を通して続いたことが要因という。
台風は29個発生、うち15個が接近、5個が上陸した。いずれも平年値(発生25.6個、接近11.4個、上陸2.7個)を上回った。3~6月中旬は発生がなかったが、11月だけで6個発生した。台風発生数の記録がある1951年以降、最多は67年の39個。
千葉市付近に上陸し大規模停電を引き起こした15号、東日本を中心に大雨被害をもたらした19号はいずれも上陸時の最大風速が40メートル。上陸時の最大風速の統計がある91年以降に、東日本に上陸した台風としては1位タイとなる強さだった。
世界の年平均気温速報値は基準値(同)を0.42度上回り、1891年の統計開始以来で2番目に高くなりそうだ。各地で異常高温が発生し、ヨーロッパ北部から中部では、6~7月の熱波で最高気温の記録を更新した国もあった。確定値は日本分が来年1月、世界分が同2月にそれぞれ公表される。
〔共同〕