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ソシオネクスト、超音波診断装置を開発 持ち運び可能

半導体開発のソシオネクスト(横浜市)は大規模集積回路(LSI)の技術を生かし、超音波診断装置を開発した。小型で、充電式のため持ち運べるのが特徴だ。同社が強みを持つ画像処理技術を医療分野に応用し、画質を維持したまま小型化した。在宅医療や救急現場での活用を見込む。同社初の医療機器で、2020年1月から販売を始める。

今回開発した超音波診断装置は「viewphii(ビューフィー)US」という名称のハンディー型装置で、皮膚の上から超音波を照射し、跳ね返った波動を画像化する。ビューフィー開発にあたり、専用のLSIを開発。一つの半導体が持つ機能を増やして部品数を従来より大幅に減らし、画質を維持したまま小型化することを実現した。

病院内で使う一般的な超音波装置は重さ70キロを超えるものが多い。大型にするほど高画質にできるが、病室や在宅での検査は難しい。大型の装置は価格が1千万円を超えるものもあり、個人の病院や地方の診療所での導入は進んでいなかった。

ビューフィーは中型サイズ(70キロ程度)の診断装置と同等の画質を持つが、重さはわずか165グラム。充電後に3時間以上使うことができる。「健康チェックのほか、応急処置や精密検査が必要かの判断に使える」(同社)といい、訪問診療や救急隊員の使用を見込む。

もう1つの特徴はハンディー装置にWi-Fi機能を備え、モニターとの間をコードレスにした点だ。撮影した画像はタブレット端末に送信する。将来的には次世代通信規格「5G」を用いて、遠隔の病院などに画像をリアルタイムで送ることを目指す。

ビューフィーは10月に薬事承認を得た。価格は100万円以下に抑える方針で、目標販売数は1万台。同社は医療機器メーカー向けにLSIを販売しており、自社製品の販売を通じてLSIの受注増も狙う。

ソシオネクストは富士通パナソニックのシステムLSI事業を統合して15年に立ち上げた。高画質でスピーディーな画像処理を行う半導体の開発が主力で、4K、8K映像などテレビや監視カメラ向けの引き合いが多い。こうした映像技術を生かして、体内を可視化する超音波診断装置に応用した。

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