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子の入院の付き添い、NPOが実態調査 家族支援不足

幼い子どもが入院した際、付き添いなどで家族に過度な負担がかかっているとして、NPO法人「キープ・ママ・スマイリング」(東京)が23日から患者家族を対象とした実態調査を始める。家族が精神的、経済的に追い詰められるケースもあり、光原ゆき理事長は「看病する家族の現状を明らかにし、支援の充実につなげたい」と話す。

入院患者のケアは看護師ら医療スタッフがすべてを担う「完全看護」が原則で、家族の付き添いは禁止や許可制が一般的だ。だが小児患者の場合は親や家族が病室の簡易ベッドで寝泊まりし、医療スタッフの代わりに授乳や着替えなどの世話を行うことが少なくない。

付き添いする親などは売店のおにぎりやカップ麺で食事し、シャワーすら浴びられないこともある。睡眠不足や栄養の偏りで体調を崩したり、経済的に困窮したりするほか、きょうだいの育児との両立にも悩むという。

自身も子が長期入院した経験がある光原理事長は「完全看護の原則の中では家族の付き添いは例外的な位置づけのため、サポートが不足している」と指摘。同会は現在、各地の病院で付き添い家族向けの食事提供などに取り組んでいる。

実態調査は聖路加国際大学の小林京子教授(小児看護学)との共同で、23日から2020年2月29日まで、同会のホームページ(http://momsmile.jp/)で受け付ける。

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