豚コレラ対策倍増、中部の港湾補強も継続 20年度予算案

2019/12/20 19:30
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政府は20日、2020年度予算案を閣議決定した。中部地方で発生が相次いだ豚コレラ(CSF)のまん延防止対策には、ワクチン接種費用を中心に19年度比2倍超の101億円を計上した。中部国際空港関連は20億円を盛り込み、航空保安施設を更新して安全性を高める。南海トラフ地震に備え、19年度から中部の港湾で本格化している補強対策も継続する。

豚コレラの予防ワクチンは都道府県単位で接種し、費用の半分を国が補助する。ウイルスを媒介する野生動物を引き寄せないよう餌の管理を徹底するなど、獣医師による養豚業者への衛生指導の補助も盛り込んだ。

中部国際空港では、管制塔から誘導路を指示する際に航空機へ電波を発信する装置や、気象観測システムなどの保安施設を更新する。災害時を想定し、電力会社からの電力供給が止まった際に使う非常用電源も新しくする。一連の対策による安全性の向上で、利用客の増加を後押しする。

南海トラフ地震や大型台風に備え、国は19年度から名古屋港(名古屋市など)と津松阪港(津市など)を含む全国約10カ所の港湾を補強しており、20年度予算では前年度比6億円増の計110億円を計上した。事業は24年度までに終える予定だ。

名古屋港では液状化による堤防の沈下や、堤防の倒壊を防ぐ地盤の改良工事を進める。津松阪港では地盤強化に加え、堤防の一部の高さを1~2メートル程度上げ、高潮にも備える。「事業が完了すれば防護面積が134ヘクタール増え、周辺に住む4千人超を高潮の被害から防ぐことが可能になる」(国土交通省)としている。

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