年金繰り下げ7つの基本 何歳まで生きると元取れる?

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2019/12/30 3:00
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繰り下げは受給は終身給付という年金本来の利点をより生かせる面がある一方、注意点も多い

繰り下げは受給は終身給付という年金本来の利点をより生かせる面がある一方、注意点も多い

年金をもらい始める時期を遅らせる代わりに額が増える「繰り下げ受給」。選べる年齢を国は75歳まで延ばす見通しで、その場合の年金額は原則である65歳開始に比べて84%増える。繰り下げは、終身給付という年金本来の利点をより生かせる面がある一方、注意点も多い。判断するための7つの視点をまとめた。

年金の受給開始は現在、60歳まで早められる繰り上げと、70歳まで遅らせる繰り下げが可能だ。繰り上げを選べば年金額は1カ月ごとに0.5%減り、繰り下げると同0.7%増える。

来年の法改正で繰り上げは減額率を0.4%に縮める見通し。一方、繰り下げは増額率はそのままに開始年齢を最高75歳まで選べるようにする(図A)。数年内の施行を目指す。

早く資金が必要な人には繰り上げも有効だが、長寿時代に安心感が高いのは繰り下げだ。例えばもとの年金額(国民共通の基礎年金と、収入に応じて変わる厚生年金の合計)が200万円だった人が、70歳まで5年繰り下げると年金額は額面で42%増の284万円となり、これが終身で続く。

ただ繰り下げを選ぶ際には注意すべき点が多い。

■加給年金や在職年金に注意

最初の視点は「損益分岐」の時期だ。受給を遅らせている間に給付されなかった分を取り戻すには、増えた年金を何年もらい続ければいいのかを計算すると11年11カ月。70歳からもらい始めるなら81歳11カ月、75歳からなら86歳11カ月まで生きると元が取れる。

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