浜松市、行政区再編で2区案を議会に提示

中部
関東
2019/12/19 15:45
保存
共有
印刷
その他

浜松市の行政区再編を議論する市議会の特別委員会で、市は現在7つある行政区を、天竜区とそれ以外の6区を合併した区の2区に再編する案を提示した。4月に実施した再編の是非を問う住民投票で否決された3区案に代わる案として提案した。市は2021年1月1日までの再編実施を一つの目安にしており、再編の議論を議会に促す狙いだ。

現在の中・東・西・南・北・浜北区を合区して「西遠」とし、天竜区を「北遠」としてそのまま残す案を提示した。西遠が現在の浜松市の人口の96%、面積の39%を占める。住民投票後に市が再編の区割り案を市議会に提示するのは初めて。

市側は「西遠と北遠にあたる地域は(05年の)市町村合併前にそれぞれ広域市町村圏を形成していた」と区割りの根拠を説明。2区を提案したのは「複数区の設置が前提のなかで最少数だから」とした。衆議院の小選挙区の線引きを基本とした2区案も併せて提示した。

市側には停滞する再編の議論を前進させたい思惑がある。鈴木康友市長は21年1月1日を再編の実施期日の「一つの目安」とする考えを示している。4月7日の住民投票では、市の提案した天竜区、浜北区、その他の5区の合区による3区での21年1月1日までの再編実施案が過半数の賛同を得られなかった。

鈴木市長は3区案など現行区を統合する「合区」にこだわらず「区域の見直しを含めて柔軟に検討する」との考えを繰り返し表明してきた。市は今回の再編案を「現時点の最終案ではない」としながらも、議論のたたき台にしたい考えだ。

ただ、今回の再編案は17年2月に特別委に出された案と同じで、議員からは戸惑いの声が上がった。最大会派の自民党浜松の波多野亘会長は「2区ならなんでもいいという印象を受ける」と反発。太田康隆市議も「あまりに唐突で目的も見えない」と苦言を呈した。一方で「今後の議論の材料にしたい」と提案を評価する意見も出た。

市議会は次回以降の特別委で、今回の再編案も含めた行政区再編を協議する。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]