IBMと東大、量子コンピューターで連携 日本に設置へ

2019/12/19 11:47
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日本IBMの山口明夫社長(左)と東京大学の五神真総長(19日、東京都文京区)

日本IBMの山口明夫社長(左)と東京大学の五神真総長(19日、東京都文京区)

米IBMと東京大学は19日、次世代の超高速計算機「量子コンピューター」の研究開発で協力すると発表した。新薬や素材の探索から物流、金融サービスなどの幅広い分野で革新をもたらすとみられ、世界で開発競争が激しい。

IBMは開発中の機種を日本に設置し、ハードとソフトの両面から実用的な機能を高めていく考えだ。

IBMは2016年から量子コンピューターをクラウド経由で開放し、世界で利用者は20万人にのぼる。提携する機関は90を数え、日本では慶応義塾大学に拠点がある。東大との協力ではクラウド経由ではなく、量子コンピューターの実機を持ち込む。20年に東大本郷キャンパス(東京・文京)と日本のIBMの拠点に設置する計画だ。

IBMは応用分野の広い「ゲート方式」の量子コンピューターを開発中だ。米国外ではドイツに設置を予定しており、日本は3カ国目、アジアで初になる。

量子コンピューターの性能は最近急速に向上し、米グーグルが10月にスーパーコンピューターをしのぐ性能を実証したと発表した。しかし実用化に向けてハードとソフトとも課題は山積している。IBMは東大と協力して解決策を探り、人材の育成などにも取り組む。

IBMと東大は産業界や他の大学にも連携を広げる計画だ。この分野に力を入れているグーグルや中国のアリババ集団などとの競争で優位に立てるようにするねらいだ。東大も量子コンピューターに関連する多くの分野の研究を底上げできると期待している。

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