発電用石炭の価格差縮小 低品位炭に新興国需要
商品部 小野嘉伸
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発電用石炭(一般炭)のアジア市場で、発熱効率が異なるグレード間で需給バランスに差が生じている。効率が優れる高品位炭は日本などが多く輸入するが、脱石炭を進める先進国の需要減少で1年前より価格が3割超下落。割安な低品位炭は新興国の消費が旺盛で値下がり幅が小さい。両者の価格差は1年で3分の1に縮小し、石炭使用に対する先進国と新興国の姿勢の違いを鮮明に映し出している。
一般炭のアジア指標となるオーストラリ...
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