「銀行、これから面白く」 金融庁・日下室長が作新大で講演
「これからは、銀行が本当に面白くなっていく」――。金融庁の日下智晴・地域金融企画室長が18日、作新学院大学(宇都宮市)で金融行政や地域金融の現状について講演した。企業の成長支援のため様々な規制緩和などが進んでいる点を強調。収益力の低下も指摘される銀行だが、これまで以上に多様な形で地域や企業の活性化に関われることを学生に訴えた。

栃木銀行が同大で行う寄付講座に講師として登壇した。地銀をめぐっては地域商社への出資など、地域活性化をにらんだ規制緩和の動きが相次ぐ。地場産品の販路拡大や後継者不足の企業の支援などで事業の幅が広がり「夢の広がる業種になる」と語った。
金融庁は長期的な視点に立って顧客の課題解決に寄り添う「リレーションシップバンキング」を推進している。広島銀行出身の日下氏は銀行員の仕事のなかで「圧倒的に面白いのはリレーションシップバンキングだ」と話し、そのやりがいを強調した。