山梨県、リニア新駅は「甲府市大津町」 検証結果公表
山梨県は18日、2027年に開業が予定されるリニア中央新幹線の県内駅の立地場所について、すでに国が認可している「甲府市大津町」が最適との検証結果を公表した。リニア駅の乗降客数や、既存の鉄道・道路などの交通網への影響などから、大津町に新駅を設置し、JR身延線へのシャトルバス運行に優位性があると結論づけた。

検証は大津町に加え、JR身延線の小井川駅(同県中央市)直結を想定して実施。1時間に上下線1本(1日計34本)が新駅に停車する場合、2地点とも1日の乗降客数は1万3100人と推計した。シャトルバスを小井川駅まで運行した場合、大津町で1万3500人となるとしている。
乗降客数の違いが400人にとどまった点について、長崎幸太郎知事は「唯一の数字で合理性があり、重視すべきだ。シャトルバスを延伸するなど工夫次第で乗降客はさらに増える」と述べた。
検証結果ではさらに、新駅に30分以内で到達できる県内の人口比率が小井川駅直結で71%、大津町で73%になると推計。県内市町村からのアクセス時間はそれぞれ平均37分と34分となり、大津町に優位性があるとした。
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