ESGマネーの奔流、資本主義の再定義促す
Global Economics Trends 編集委員 小平龍四郎
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企業の環境や社会問題への配慮、さらにはコーポレートガバナンスを総合した「ESG」。株式投資の手法の1つとして始まったが、今では株主利益至上主義を見直したり、資本主義のあり方を再定義したりするうえでの重要な概念になりつつある。百花繚乱(りょうらん)の議論の先行きはまだ混沌としている。マネーは市場のパラダイム・シフトを先取りして動き始めた。
国連がESG投資の重要性を強調
1990年に米国の株価指数算出会社MSCIが、企業の社会的側...
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