浜村屋の「シズワン」 業務用冷食に静岡県産品活用
わが社の一押し

2019/12/19 2:00
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業務用食品卸の浜村屋(静岡市)が、学校給食や外食産業に県産の食材を浸透させる試みを進めている。シイタケ、トマト、ウナギイモなど地場産品を使った業務用の冷凍食品を開発し、「シズワン」のブランド名で県内外に販売している。農家を回って食材を集め、商品開発から販売まで受け持つ部署を10月に新設。2020年にはネット通販も始める計画だ。

地元食材を使った冷食「シズワン」は約20品目ある

総合展示会で商品を試食してもらう

「シズワン」の名称は「静岡に1つしかないもの」という意味で付けた。給食や外食産業向けにメーカーと共同開発する商品の中でも、原材料を県内の生産者から買い付けるのが特徴だ。試作品の買い取りや完成品の全量買い取りなど、メーカーのコスト負担を小さくする工夫を凝らし、これまで築いてきた浜村屋の販路に売り込む。

シズワン商品の販売は、地元生産者に利益を生み出そうと11年に始めた。これまでに久能葉しょうがのつまみ揚げ、遠州黒豚のシューマイ、清水もつカレーコロッケなど、地元食材を使った業務用食品を約20種類開発した。

同社は10月、シズワン商品の開発から販売まで一手に引き受ける「企画・広報・情報部」を設置した。使う農産品の選定や商品化に向けたアイデアを練る。同部の佐々木拓人さんは「多いときは週に2~3回、農家に行く」と話す。

11月初旬、初めて開催した「ランチミーティング」で、浜村屋の本社に農家や加工業者など15人が集まった。シズワンの商品を食べながら意見を出し合う。「こういう食べ方もあるのか」「豆ご飯の豆が多い」「シズワンという名称だと、犬用の食品だと思ってしまう人も多いのでは」。初対面の参加者同士がざっくばらんに言葉を交わす中で、商品開発のヒントを得る狙いだ。

ランチミーティングで提供する料理も「朝から部員が一つ一つ調理している」(佐々木さん)。試行錯誤しながら、地元産品を生かすための奔走が続く。(亀田知明)

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