千葉県内の聖火リレー 成田山や銚子漁港駆ける

2019/12/17 16:08
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東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、五輪聖火リレーのルートを発表した。千葉県では成田山新勝寺の参道や銚子漁港をはじめ、多くの名所が選ばれた。川沿いに江戸期の街並みが残る香取市では船で聖火を運ぶなど、地域色を生かした演出も取り入れた。ルートの決定を受け、沿道の市町村ではリレーを盛り上げる取り組みが本格化しそうだ。

香取市の小野川では船で聖火を運ぶ演出を予定している

県内のリレーは20年7月2~4日に開催し、258区間(1区間は約200メートル)で県内外から選ばれたランナーが聖火をつなぐ。

神奈川県から引き継いだ聖火は初日の7月2日に東京湾アクアラインの海ほたるパーキングエリアを出発し、海沿いを中心としたルートを走る。五輪サーフィン会場となる一宮町の釣ケ崎海岸周辺では一般道路を外れ、3キロメートル近くにわたり砂浜を走る。ルートを提案した県の担当者は「サーフィン競技が開かれる海をPRしたかった」(開催準備課)と話す。

7月3日は銚子ポートタワーを出発点として、銚子市内の漁港を経由した後に県北部一帯を走行する。香取市佐原地区では聖火ランナーが遊覧船に乗り込み、両岸に江戸期の街並みを残す小野川を進む。「佐原は船上からの眺めがよく映える」(同)と観光PRにつなげるねらいだ。

成田山新勝寺では土産物店や飲食店が150軒以上立ち並び、外国人観光客も多く行き交う参道を聖火が駆け抜ける。ルート案を検討する際に実施した県民アンケートでも上位に入った県内有数の観光スポットで、リレー当日は新勝寺の参拝客をはじめ多くの観衆を集めそうだ。

最終日の7月4日は浦安市内を出発し、船橋市や鎌ケ谷市、我孫子市など県北西部をめぐる。柏市の柏の葉公園では園内を一周するコースを取り入れ「国際学術都市づくりが進む柏の葉地区をアピールする」(同)。聖火は最後に松戸市の松戸中央公園に到着し、セレモニーを開く。

県内で五輪競技が開かれるのは幕張メッセ(千葉市)と釣ケ崎海岸の2カ所だが、聖火リレーは21市町が舞台となり、大会機運を県内全域に波及させるうえで重要なイベントとなる。コース沿いの自治体は様々なイベントやPR活動を通じ、リレーに多くの観衆を集めたい考えだ。

県推薦ランナー、増田明美さんら69人

千葉県は17日、東京五輪聖火リレーで県内区間を走るランナーとして、県推薦の69人を発表した。1984年ロス五輪マラソン代表の増田明美さんをはじめ、スポーツ振興や地域活性化、災害復興に取り組む人たちを中心に選んだ。年齢層は12歳から93歳と幅広く、多彩な顔ぶれとなった。

単独で走る聖火ランナーは増田さんのほか、日本障害者サーフィン協会代表理事の阿出川輝雄さん、76年モントリオール五輪バレーボール金メダリストの田村悦智子さんら59人。団体で走る「グループランナー」には、東日本大震災で津波被害を受けた旭市から、飯岡中学校の在校生や卒業生10人を選んだ。

県推薦の聖火ランナーは公募枠、市町村の意向を踏まえた特別枠(各33人)で選考。公募枠には5779人が応募し、倍率は175倍だった。県内の聖火リレーは県推薦ランナーのほか、スポンサー枠を含む258人・組が参加する。

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