「職場窃盗」で小遣い稼ぎ 盗品、ネットで売却
転落記 2019年事件から(3)
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フリマアプリをはじめとする、ネットを介した個人間取引。新たな市場として急成長する一方、犯罪の手段に悪用される場合もある。2019年は勤め先の備品などを盗む「職場窃盗」の売り先として、こうしたサービスを使う手口が相次いだ。
9月下旬、JR九州グループ会社の社員は、オークションサイトに出品された商品の画像を見て目を疑った。画面に映し出されたのは在来線の新型車両に関する内部資料。外部に出回るはずがない非売品だ。報告を受けたJR九州は、福岡県警に被害届を出した。
新型車両の取扱説明書や図面集など計9冊を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕されたのは社員の50代の男。捜査関係者によると、男性社員は勤務先の小倉総合車両センターから盗んだ資料を古物商に持ち込んでいた...
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