小泉環境相 化石燃料批判に「ゼロ石炭とは言っていない」

小泉進次郎環境相は17日の閣議後の記者会見で、15日に閉幕した第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)で化石燃料全体に批判が強まっていたことについて、「日本は脱化石燃料、脱石炭は現実的には無理だ。ゼロ石炭とは言ってない」としたうえで「石炭は減らす。そのため再生可能エネルギー、省エネはしっかりやる」と述べた。
同会議に参加した意義については、「日本の脱炭素の流れが伝わったのではないか」と分析した。小泉氏は閣僚級会合に参加したほか、議長国のチリのシュミット環境相をはじめ、各国の閣僚級らと積極的に2国間会談を実施した。
同会議で自らが「日本の石炭火力発電について現段階では新しい政策表明はできない」と説明したことに、各国から批判や質問が相次いだことについては、「今回大きく報道されたことで日本国民全体で理解を共有できたことは大きい」と一定の成果を強調した。
日本が活用を訴えている途上国の温暖化ガス削減支援のための「2国間クレジット制度(JCM)」にも触れ、「多くの国と交渉した。仲間を広げることができたのは大きい」と話した。