「ナジブ前首相が殺害指示」 マレーシア、死刑囚証言
地元メディア報道

2019/12/16 21:31
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【シンガポール=中野貴司】2006年にモンゴル人女性を殺害した罪で死刑判決を受けたマレーシアの元警察官が、当時副首相だったナジブ前首相に殺害を指示されたと証言していることが16日明らかになった。マレーシアの独立系ニュースサイト、マレーシアキニが、この死刑囚の供述書を入手のうえ報じた。ナジブ氏は否定している。

ナジブ前首相は政府系ファンドの汚職事件でも、42の罪で起訴されている=ロイター

報道によると、死刑囚の元警察官の供述は今年10月。06年10月にナジブ氏に呼ばれ、「国際スパイで国家の安全保障の脅威」とモンゴル人女性の射殺を指示されたという。

元警察官はその後、殺害の罪で死刑判決を受けた。事案の性質から秘匿する責任があると考え、これまで証言を控えてきたという。新たな供述は法令上効力のある位置付けで扱われ、死刑囚は再審を求めている。

ナジブ氏は政府系ファンド、1MDBの巨額汚職事件でも計42の罪に問われている。16日に「与党政権は1MDB事件で私に十分な打撃を与えられなかったため、新たな陰謀を作り出している」などとフェイスブックに記し、殺害指示を否定した。

新たな証言を踏まえ、警察当局が再捜査に乗り出すかが当面の焦点となる。モンゴル人女性の殺害にナジブ氏が関わっていたとの見方は当時から一部にあったが、同氏は一貫して否定してきた。

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