プレサンス社長を横領容疑で逮捕 明浄学院巡り地検

2019/12/16 20:27
保存
共有
印刷
その他

業務上横領の疑いで逮捕された山岸忍容疑者(プレサンスコーポレーションのHPから)=共同

業務上横領の疑いで逮捕された山岸忍容疑者(プレサンスコーポレーションのHPから)=共同

大阪観光大(大阪府熊取町)などを運営する学校法人「明浄学院」(同)の土地売買契約を巡る21億円横領事件で、法人の元理事長らと共謀したとして、大阪地検特捜部は16日、東証1部上場のマンション開発地場大手「プレサンスコーポレーション」(大阪市)の社長、山岸忍容疑者(56)を業務上横領の疑いで逮捕した。特捜部は山岸容疑者の認否を明らかにしていない。

事件を巡っては、法人の元理事長、大橋美枝子容疑者(61)や不動産会社「ピアグレース」(同市中央区)元代表取締役、山下隆志容疑者(52)、プレサンスコーポレーションの部長、小林佳樹容疑者(54)ら5人が同容疑で逮捕されている。

特捜部は大橋容疑者らの調べを進めるなかで、山岸容疑者が事件に関与した疑いが強まったとして、逮捕に踏み切ったとみられる。

山岸容疑者の逮捕容疑は、大橋容疑者らと共謀し、2017年7月ごろ、明浄学院が運営する明浄学院高(大阪市阿倍野区)の土地の売買を巡り、ピアグレースが明浄学院に支払った手付金21億円を、池上邦夫容疑者(70)が代表取締役を務める不動産会社「サン企画」(大阪府吹田市)の口座に振り込み、さらに別の口座に順次送金するなどして着服した疑い。

プレサンスコーポレーションはピアグレースから明浄学院高の土地を最終的に取得する予定だった。手付金21億円の原資はプレサンスコーポレーションから支払われていたとみられ、着服の過程で手付金の一部が山岸容疑者側に還流していた可能性がある。

大阪地検特捜部は10月、業務上横領の疑いで法人やサン企画、プレサンスコーポレーションなど関係先を家宅捜索した。

「プレサンスコーポレーション」が入るビルの前に集まった報道陣(16日夜、大阪市)=共同

「プレサンスコーポレーション」が入るビルの前に集まった報道陣(16日夜、大阪市)=共同

特捜部は一部の関係者から任意で事情を聴くなどして、資金の流れの解明に向けた捜査を進めていた。

また法人によると、元理事長は18年4月、自身が取締役を務める関連会社に大阪観光大の運営資金1億円を振り込むよう法人職員に指示して流用した疑いがあり、特捜部が経緯を調べている。

プレサンスコーポレーションは、1997年に大阪市内で創業し、近畿や東海、中京エリアの都心部を中心に単身者や家族向けマンションの企画・開発や販売を手掛けてきた。13年に東証1部に上場し、従業員数は19年3月時点で約600人。19年3月期の売上高は1605億円だった。中国・九州地方でのシェア拡大や不動産事業の海外展開などにも力を入れ、事業拡大を図っていた。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]