市川団子が「連獅子」に挑戦 1月の歌舞伎座

文化往来
2019/12/25 2:00
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俳優、香川照之の長男で2012年に歌舞伎デビューした市川団子が、20年1月の歌舞伎座で「連獅子」に挑戦する。市川猿之助との共演で仔獅子(こじし)の精を演じるもので、古典の主役級は初めて。04年生まれの高校1年生だ。

1月に「連獅子」に出演予定の市川団子

1月に「連獅子」に出演予定の市川団子

「連獅子」は白頭(しろがしら)の親獅子と赤頭の仔獅子が長い毛のついた頭を振ることで有名な舞踊だが、親子の情愛なども盛り込まれている。「能からきた作品なので儀式的な振り(動き)もあれば、狂言師としての表現もある。親に対する感情の変化もあって、立体的な作品です」と話す。猿之助はちょっとした視線の動きにも意味があることを教えてくれるという。猿之助の家「澤瀉(おもだか)屋」に伝わる「連獅子」はスタンダードなものと比べても、振りが多く演出も華やかだといわれる。

仔獅子の精を演じる市川団子(C)松竹

仔獅子の精を演じる市川団子(C)松竹

それだけに肉体にかかる負担は重く「おじい様(二代目猿翁)も猿之助さんも、吐いたことがあるそうです。僕もまだ首が細いので苦しくて」と苦笑い。カツラが重く頭を締め付けるためで、頭を振っているときより、じっと立っているほうがつらいという。

一方で、これまでの出演作に比べて学校の友人にはアピールしやすい。「連獅子」は19年のラグビーのワールドカップ(W杯)で公式マスコットのモチーフにもなった。「今回は友人が『へえ、あれやるの?』と言ってくれます。だから『毛、振りまくるから見に来て!』と言います」とにっこり。歌舞伎に若い観客が少ないことをよく知っていて、趣味で動画編集をしながら、どんな「名場面集」を作れば歌舞伎ファンを増やせるかなど考えるという。

歌舞伎だけでなく、現代のドラマもこなす父の香川照之については「家でも移動中も、常にけいこしているか、台本を読んでいる。本当に努力家です」と尊敬している。

(瀬崎久見子)

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