香港国際空港、11月の利用者16%減 落ち込み最大
ANAなど減便で対応

2019/12/16 17:00
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【香港=木原雄士】海外から香港に向かう旅行者が大きく減っている。香港空港管理局がこのほど公表した資料によると、11月の旅客数は前年同月比16%減の約503万人だった。前年から97万人減った。中国本土や東南アジアからの旅客が大きく落ち込んだ。6月に大規模デモが始まってから最大の落ち込みで航空貨物も減少が続く。香港航空の資金繰りが悪化するなど航空会社の経営に打撃を与えている。

香港国際空港の利用客が大きく落ち込んでいる=ロイター

香港国際空港は年間利用客数が7500万人に上るアジア有数のハブ空港だ。香港メディアによると、旅客数が16%減少した11月は、単月でみても10年ぶりの減少幅となった。1~7月の旅客数は前年実績を上回って推移していた。しかし、8月にデモ隊が空港に押し寄せて大量の欠航が発生したことで状況が変化し、8~11月は4カ月続けて2ケタ減に陥った。

空港管理局によると、11月は乗り継ぎ客は前年比6%増、香港住民の利用も5%増えたが、香港への訪問客が大きく落ち込んだ。貨物取扱量は45万トンと3.4%減少した。航空機の発着回数は約3万2千回と8.3%減った。

旅客数の減少を受け、香港を発着する航空便の見直しが相次いでいる。全日本空輸(ANA)が日本便の減便や機材の小型化を始めたほか、マレーシアのエアアジアやガルーダ・インドネシア航空なども減便を決めた。

香港航空は利用客の減少に歯止めがかからず、米ロサンゼルスやカナダのバンクーバーの路線停止を決めた。従業員の給与支払いが遅れるなど資金繰りが厳しく、航空当局が12月初めに早期の財務改善を指示する事態になった。当局は免許取り消しなどの処分は見送ったものの、今後も状況を注視するとしている。

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