米通商代表「対中輸出は2年で倍増」 第1段階合意で明言

2019/12/16 6:06
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ライトハイザー氏は品目ごとの数値目標を合意文書に盛り込んだと主張した

ライトハイザー氏は品目ごとの数値目標を合意文書に盛り込んだと主張した

【ワシントン=鳳山太成】米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は15日放映のCBSテレビのインタビューで、中国との「第1段階の合意」により、米国のモノの対中輸出が2年後に倍増すると明言した。合意文書について翻訳作業などが残っているとしつつも「(中身の議論は)完全に終わった」と指摘し、署名まで内容が覆ることはないと強調した。

ライトハイザー氏は「農産品やサービスなどでリストがある」と述べ、品目ごとの数値目標を合意文書に盛り込んだと主張した。中国は数値への言及を控えており、火種となる可能性がある。米国は2017年比でサービスを含む対中輸出が2年かけて2千億ドル(約21兆8千億円)増えると説明する。17年のモノの対中輸出は1300億ドル。

ライトハイザー氏は「最終的に今回の合意がうまくいくかは中国側で(強硬派と改革派の)どちらが決断するかにかかっている」と指摘した。中国共産党の改革派が主導することで、第1段階の合意が実行されることに期待を表した。

一方、補助金など第1段階の合意で先送りされた中国の構造問題を巡っては「米国と中国の制度を統合させることに関心がある」と述べ、改善を目指す考えを示した。ただ、そのためには「何年もかかる」との見方も示し「米中の相違はすぐには解決しない」と語った。

第2段階の交渉については「開始日は未定だ。第1段階の合意をどう実行するかで決まる」と話し、まず中国の出方を見極める姿勢を示した。構造問題を棚上げしたことへの批判を念頭に、トランプ大統領は第2段階の交渉を「すぐに始める」としている。

合意文書は86ページに及ぶとされるが、詳細はまだ公表されていない。ライトハイザー氏は中国が農産品の購入を年400億~500億ドルに増やすことも明記したと説明する。米政権は約束違反が見つかれば再び追加関税を課す構えで、合意文書の署名までにはさらなる曲折も予想される。

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