EU首脳「英だけ得」許さず 貿易交渉巡りけん制

2019/12/14 4:13 (2019/12/14 5:43更新)
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マクロン仏大統領は英国が自由貿易を望むならEU規制を守るようけん制した(13日、ブリュッセル)=ロイター

マクロン仏大統領は英国が自由貿易を望むならEU規制を守るようけん制した(13日、ブリュッセル)=ロイター

【ブリュッセル=白石透冴】12日投開票の英総選挙で欧州連合(EU)離脱を目指す与党・保守党が勝利したことを受け、EU首脳は13日、英国とは「権利と義務のバランスが取れた関係」をつくるべきだとの声明を発表した。EUは英国が離脱した後、2020年末までの貿易協定の妥結を目指す。EUの規制から外れながら自由貿易の恩恵を受ける「英国だけ得をする」かたちを許さない姿勢を打ち出した。

声明は12~13日に開かれたEU首脳会議後に発表した。各国首脳は、英企業がEUの各種規制の枠から外れることで競争力を高め、協定締結後に自由貿易を活用してEUに輸出を始めるような事態を懸念している。

英国との貿易協定の話し合いは、離脱交渉を率いてきたEUのバルニエ首席交渉官が担当することも明らかにした。

フランスのマクロン大統領は13日の記者会見で「英国が貿易関係を密接にするつもりなら、ほかの分野でもEUの規制に近づく必要がある」と語った。ドイツのメルケル首相は「(英国という)競合相手がすぐ隣に現れることになる」と語り、英国とEUは競合関係になる可能性を示唆した。

一方、フォンデアライエン欧州委員長は同日の記者会見で「関税ゼロ、割り当てゼロ、ダンピングゼロが目標だ」と述べ、EUとしては自由度の高い貿易協定を目指す姿勢を示した。ミシェルEU大統領は「どんな犠牲を払っても(貿易交渉を)まとめるということはしない。バランスのとれた協定でなければならない」と強調した。

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