サムスン、中国半導体工場に8800億円投資 スマホ向け

アジアBiz
2019/12/13 17:05
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【ソウル=細川幸太郎】韓国サムスン電子は13日、中国内陸部で半導体の生産を手掛ける西安工場(陝西省西安市)に80億ドル(約8800億円)を投資することを明らかにした。スマートフォンで撮った写真や動画などを記録するNAND型フラッシュメモリーの生産能力を高める。中国では首位の華為技術(ファーウェイ)がスマホの出荷台数を伸ばしており、現地工場を増強し、需要増に対応する。

サムスンは中国国内の需要増に対応するため西安の半導体工場を増強する=同社提供

西安工場はサムスンが海外に持つ唯一の半導体メモリー工場。同工場に追加投資をして生産設備を増やし生産能力を拡大する。具体的には工場内の「第2製造棟」と呼ばれる建屋向けの生産設備の増強に80億ドルを充て、21年に稼働する見通し。

西安工場は、10月に中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が視察に訪れたばかり。その際、李首相は半導体など高付加価値産業の中国への投資を歓迎する意向を示した。一方、サムスンも中国が技術を欲しがる半導体の分野で大型投資をアピールし、中国政府と良好な関係を築き、世界最大の半導体市場である中国で事業を順調に拡大したい狙いがある。

西安工場は主に中国のスマホメーカー向けにNAND型メモリーを納入している。中国ブランドのスマホは着実に出荷台数を伸ばしており、今後の成長を見越して追加投資を決めた。工場近くには、米アップルがiPhoneの組み立てを委託する鴻海(ホンハイ)精密工業の工場などもあり、中国メーカー以外への供給量も高める狙いだ。

サムスンは、ソウル近郊の平沢(ピョンテク)工場でも半導体メモリーの増産投資を続けている。米調査会社のICインサイツによると、サムスンが得意とするNAND市場は20年に前年比で19%増、DRAM市場も12%成長する見通し。半導体市況は19年の低迷期から抜け出すもようで、競合他社も今後、サムスンに続き、大型の設備投資に動く可能性がある。

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