台湾の遠東航空、運航停止 秋田・福島の観光に影響

東北
2019/12/13 16:58
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台北市・松山空港の遠東航空機=12日(中央通信社=共同)

台北市・松山空港の遠東航空機=12日(中央通信社=共同)

台湾の遠東航空が経営不振のため、13日から国内線、国際線のすべての運航を停止した。台北を結ぶ週2便の定期チャーター便が今春から就航していた秋田県と福島県では、困惑が広がった。秋田、福島両空港とも国際定期便が就航しておらず、チャーター便によってインバウンド(訪日客)の恩恵を最大限に生かそうとしていたためだ。

遠東航空の日本便は3路線あり、新潟は定期便、福島と秋田はチャーター便で、いずれも台北(桃園国際空港)から週2便ずつ運航していた。

このうち秋田は3月30日に就航したものの、4~5月は機材繰り、6~10月は機長の退職が相次ぎ、台湾の航空当局が月間運航時間の制限措置を命じ大幅に運休。11月2日から当初計画通りの週2便に戻したばかりだった。

秋田県に宿泊する外国人の4割超は台湾人(3月、秋田空港)

秋田県に宿泊する外国人の4割超は台湾人(3月、秋田空港)

秋田県観光振興課によると、就航以降の運航本数は62便。当初予定の年間208便の3割弱にとどまった。遠東航空以外のチャーター便はエバー航空の19便のみで、遠東航空は大きな役割を果たしていた。

秋田県の佐竹敬久知事は「大変驚いた。台湾の中華航空やエバー航空に(定期チャーター便や定期便の就航を)働きかけている」と13日、記者団に話した。

一方、遠東航空は16年に福島空港に乗り入れを開始。4月4日に定期チャーター便として運航を始めた。19年度の運航本数は12日時点で128便と18年度の99便を上回っていた。県空港交流課は「路線の需要はあるので後継となる航空会社を探したい」と話す。

会津若松観光ビューロー(福島県会津若松市)は「遠東航空は将来定期便になるとの期待もあっただけに残念。今のところ目立った影響は出ていない」としている。

外国人の利用が好調な第三セクター鉄道の秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、秋田県北秋田市)では9割超が台湾人。運航停止で4つの団体客がキャンセルになった。吉田裕幸社長は「大変残念だ。引き続き沿線の魅力を台湾人にアピールしていく」と話した。

東北観光推進機構(仙台市)は「直行便の力は大きいので残念。直行便の誘致とともに、東北を周遊するツアーを提案していきたい」としている。青森、仙台などの空港を組み合わせて周遊する個人客に焦点を当てる。

遠東航空の日本地区総代理店、ケイエムプランニング(東京・千代田)によると、航空券を購入済みの顧客には全額を返金するという。

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