/

インド、不法移民に国籍付与で混乱 安倍首相、訪問中止へ

【ニューデリー=馬場燃】インドがイスラム教徒以外の不法移民に国籍を与える「国籍法改正案」を議会で可決し混乱が広がっている。イスラム教徒への差別だとの批判に加え、同国北東部アッサム州では隣国バングラデシュからの移民が増えるとの懸念から激しいデモがおこり、外出禁止令やインターネットを遮断する措置がとられた。

安倍晋三首相は15~17日に同州を訪問し、モディ首相と会談する予定だったが、訪印をとりやめる方向だ。

改正案は11日にインド議会上院で可決した。2014年末までにインドに不法入国したバングラデシュ、アフガニスタン、パキスタンの周辺3カ国の出身者のうち、ヒンズー教徒、仏教、キリスト教徒などの6つの信者にはインド国籍を与えるが、イスラム教徒だけは除く。インドは人口13億人超のうち、ヒンズー教徒が8割強を占めており、約1割のイスラム教徒を排除する案との批判が出ている。

今回の対象者は約1500万人とされるが、影響を受ける地域では反発が起きた。バングラデシュに近いアッサム州では「不法移民の外国人の国籍を認め、仕事を与えたり土地を共有したりするのはありえない」と強い不満の声があがる。11日以降、住民が暴動をおこし、商店街などが破壊された。治安部隊との衝突で死傷者も出た。

安倍氏は同州グワハティを訪れ、モディ氏と外交・経済協力について話しあう予定だったが、現地の治安悪化から中止する方向で最終調整する。両者の首脳会談は毎年開催している。今回はインド側の希望から同州が開催地に決まったとされている。だがヒンズー至上主義を掲げるモディ氏率いる与党インド人民党(BJP)が会談直前に改正案を議会に提出し混乱を招く結果となった。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン