群馬県、バス位置・遅延情報を配信 前橋市で実験

2019/12/12 19:16
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群馬県は路線バスの位置や出発時刻がわかる「バスロケーションシステム」の普及を進める。12月から前橋市内の路線で複数の会社が運行するバスの現在位置や遅延情報を提供する実験を始めた。県内では移動手段が自家用車に依存しており、公共交通の利用が進んでいない。システムの需要を検証し、バスの利用促進につなげる。

JR前橋駅などに運行情報を知らせるデジタルサイネージを設置した

乗りたいバスの遅延情報などが一目でわかる

実験には群馬バス(高崎市)、群馬中央バス(前橋市)、日本中央バス(同)、永井運輸(同)の4社が協力する。前橋市内の前橋赤十字病院とその付近を通過する7路線を対象とし、同路線を走るバス計13台に全地球測位システム(GPS)を搭載した。

システムは経路検索アプリのヴァル研究所(東京・杉並)に業務委託した。利用者はスマートフォンやパソコンで専用サイトにアクセスし、乗車する停留所名を検索する。画面には各社のバスの出発予定時刻と遅延情報が一覧で表示される。前後の停留所の出発時刻も確認でき、バスの遅れを反映した出発予想時刻を調べられる。

JR前橋駅の北口構内と前橋赤十字病院の総合受付前には50インチのデジタルサイネージも設置した。遅延情報を表示するほか、現在位置をマップ上で表示する。県は2020年3月下旬までを実験期間とし、利用状況を検証する考えだ。

高崎市や伊勢崎市などでは一部のバス会社が独自でバスロケーションシステムを提供している。県は今後、実験に参加するバス会社や路線を拡大し、全県でのバスロケーションシステムの提供を目指す。

群馬県が15~16年度に実施した交通実態調査によると、移動手段に自動車を選ぶ県民は78.1%に上った。一方でバスを選んだ県民は0.3%にとどまった。高齢化が進む中、県民の移動手段を公共交通へ移行させる必要性は増している。

県は19年3月に鉄道やバスの乗り換え情報検索できるアプリ「ぐんま乗換コンシェルジュ」の配信を開始。すでにダウンロードは1万件を超えた。県内全てのバス路線情報をオープンデータ化し「グーグルマップ」などで検索できるようにするなど、バスの利用促進に向けた取り組みを進めている。

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