金属加工の見積もり7秒 町工場の力引き出せ
キャディ・加藤勇志郎社長 前編(日経STARTUP X)

2019/12/20 6:30
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日本の製造業を支える町工場にとって、メーカーの発注に対する見積もり作業の負担は重い。手間をかけたあげく受注を逃すこともある。キャディ(東京・台東)はこうした非効率から金属加工業者を解放する受発注プラットフォームを開発し、顧客ネットワークを着実に広げている。動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演した加藤勇志郎社長は「町工場の強みをデータ化し、日本のモノづくりの潜在力を引き出したい」と語る。

キャディのプラットフォームは現在、板金、切削を手掛ける数百社のパートナー工場と、約4000社のメーカーをつなぐ。メーカーが製品を発注すると、3次元の図面データがあれば7秒で見積もりを出し、最適な工場とマッチングする。これを可能にするのが、各工場が保有する機械や社員のスキルをデータ化し、生産コストを解析するアルゴリズムだ。

キャディの加藤勇志郎社長(左)と小橋昭文CTO

キャディの加藤勇志郎社長(左)と小橋昭文CTO

加藤社長は東大経済学部を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。ここで非効率な日本の下請け構造を目の当たりにして2017年にキャディ創業に踏み切った。小橋昭文最高技術責任者(CTO)は米アップルを飛び出して創業に参画し、アルゴリズム開発に携わった。板金だけで2万社にのぼる日本の町工場の数は膨大だが、現在その約75%が赤字といわれる。加藤社長はモノづくりをプロゴルファーに例え、「プレーヤー全体を支えるキャディーのような存在になりたい」と語った。

(2019年11月26日収録)

全編を動画配信サイト「パラビ」で配信しています

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