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姫路競馬、7年半ぶり再開 新施設で開催日外も集客

2019/12/15 3:00
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2012年8月を最後に休止していた姫路競馬場(兵庫県姫路市)でのレースが20年1月15日、約7年半ぶりに再開する。地方競馬を取り巻く経営環境の厳しさに加え、競馬場内に洪水防止のための池を建設する工事を進めていたことから、開催を休止していた。馬券のネット発売の普及で、現在は経営状況も改善。工事も終わったため、再開に踏み切った。

姫路競馬は兵庫県競馬組合の主催で行われる。同組合はほかに園田競馬場(同県尼崎市)でもレースを実施しているが、姫路での最後の開催があった12年ごろは経営状態が悪かった。10年度に5億5100万円の赤字を計上。以後、14年度までは存廃の見極め期間となり、5年間の累計が赤字の場合は廃止という瀬戸際に立たされた。

馬場内の調整池にサッカー場も設けられた(兵庫県姫路市)

馬場内の調整池にサッカー場も設けられた(兵庫県姫路市)

そんな折に、姫路市内を流れる船場川の水位が大雨で上昇した時に水を流し込み、周辺の浸水を防止する池を姫路競馬場のコースの内側に造る工事が、兵庫県により計画された。大阪や神戸が近い園田と比べると姫路は人口規模が小さく、1日あたりの馬券売上額は8割ほどにとどまっていた。園田の開催に集中したほうが収支改善につながることもあり「工事を優先するのが得策」(県競馬組合の米沢康隆副管理者)と判断。工事終了まで姫路を休止とした。

姫路休止の間、厳しい状況から脱しようと新たな取り組みを始めた。12年夏に園田に照明を設置し、同年9月からナイター競馬を開始。照明工事費のほとんどは姫路の池の工事に伴い、県から補償金として交付された6億8500万円を充てた。

12年秋からは日本中央競馬会(JRA)のネット販売のシステムを使った地方競馬の馬券発売が始まり、馬券の売り上げが大幅に伸びた。12年度の298億9800万円を底に、毎年売り上げは増え続け、18年度は653億5500万円にまで回復。経営状況も改善し、工事も終わったことから姫路を再開させることとした。

調整池の工事中には、姫路競馬場のスタンドなどの施設も改修した。特徴的なのは場内にスポーツ施設を開業させたこと。スタンド内に卓球場や、ヨガなどができるスタジオを設けたほか、調整池内に人工芝のサッカー場を整備した。再開後も園田より開催日数が少なくなる姫路の施設を有効に活用する狙いがある。「競馬ファン以外にも競馬場に親しんでもらいたい」と米沢副管理者は語る。

再開後の姫路でも馬券の売り上げが注目される。ネット投票が普及した現在は、園田との格差は以前ほど大きくはならない見込みだ。

(関根慶太郎)

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