台風19号から2カ月、避難所生活なお多く

2019/12/12 12:27
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台風19号の被災者が今も暮らす福島県いわき市の避難所(12日午前)=共同

台風19号の被災者が今も暮らす福島県いわき市の避難所(12日午前)=共同

各地で大規模浸水や土砂崩れ被害を引き起こした台風19号の上陸から12日で2カ月。内閣府によると、直後の豪雨被害も含めて2日時点で8県の1691人が避難所で生活している。積雪が本格化する前に仮設住宅に入れるようにするなど、対応が急務となっている。

台風19号による死者は災害関連死を含め13都県で93人、行方不明が4人。総務省消防庁によると、豪雨被害も含めた住宅被害は5日時点で、全半壊が2万7886棟、床上・床下浸水は3万7629棟となった。自治体は賃貸住宅や宿泊施設を避難用に提供するなどしている。

国土交通省によると、堤防決壊は7県の71河川140カ所、土砂災害は20都県で962件が確認された。農林水産省によると、農林水産業の被害は38都府県に及び、被害額は9日時点で3千億円を超えている。

●生活再建に不安、被災者「つらい」
 台風19号で甚大な被害に見舞われた被災地では片付けが進む一方、生活再建の見通しが立たない住民から不安の声が漏れる。行方不明者の捜索も行われ、現場では故人を悼む人の姿もあった。
 「当面は避難所生活を続けるしかない」。夏井川が氾濫し平屋の自宅が床上浸水した、福島県いわき市平下平窪の主婦、栗原恵美子さん(74)は家族で身を寄せる体育館の一角でうなだれた。
 自宅は解体予定だが、周りは浸水した住宅ばかりで次に住む家の修理がいつ終わるかも分からない。できるだけ早く避難所を出るように言われているといい「精神的に追い立てられて、つらい」と話した。
 土砂崩れで大槻利子さん(70)ら3人が亡くなり、妹の小野正子さん(63)が行方不明となっている宮城県丸森町の現場では消防署員が捜索を始めた。知人の大槻武夫さん(75)は花束を手向け「一日でも早く見つかって」と涙を浮かべた。〔共同〕

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