FacebookとGoogle10位圏外に 米「働きやすい会社」

2019/12/12 6:52
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手厚い福利厚生や処遇で優秀な人材をひき付けてきたが転機を迎えている(カリフォルニア州マウンテンビュー市のグーグル本社)

手厚い福利厚生や処遇で優秀な人材をひき付けてきたが転機を迎えている(カリフォルニア州マウンテンビュー市のグーグル本社)

【シリコンバレー=奥平和行】米シリコンバレーの大手インターネット企業で、社員の職場への満足度が低下していることが明らかになった。人材関連企業の米グラスドアが11日までに発表した最新の「働きやすい企業」のランキング(米国版)によると、グーグルが11位、フェイスブックも23位で10位圏内から姿を消した。採用や競争力に影響を与えそうだ。

グラスドアはリクルートホールディングスが2018年に買収した人材関連企業で、求人情報や社員による口コミを掲載するウェブサイトを運営している。08年から社員による評価を分析し、働きやすい企業のランキングを毎年発表してきた。

グーグルやフェイスブックといったシリコンバレーのネット企業は食事の無料提供や柔軟な勤務体系、社員との情報共有や透明性の高い経営により優秀な社員の獲得につなげてきた経緯がある。実際、グーグルは08年の調査開始から上位に入り、15年版では首位だった。フェイスブックも11年版、13年版、18年版でトップだった。

最新の20年版ではグーグルは前年の8位から順位を3つ下げ、フェイスブックは7位から23位へと急降下した。両社が10位圏内から姿を消すのは過去5年間で初めてとなる。20年版の首位は企業向けソフト開発の米ハブスポットで、コンサルティング会社の米ベイン・アンド・カンパニーやIT(情報技術)企業の米ドキュサインが続いた。

グーグルなどの順位低下の背景には、各社を取り巻く環境の変化がありそうだ。ネット大手はプライバシー侵害やフェイク(偽)ニュースの拡散、反トラスト法(独占禁止法)への抵触などが指摘され、社内の管理体制を強めている。グーグルは情報管理の強化を打ち出し、同社のオープンな社風の象徴だった全社集会を縮小することを決めた。

食事の無料提供などネット大手が先行した施策が多くの企業に広がり、相対的に魅力が低下したとの見方も浮上している。足元では「グーグルとフェイスブックが高給を提示して採用を強化する動きが目立つ」(米IT大手幹部)というものの、職場の魅力が低下すれば採用に影響を与えかねない。社員の満足度をどう高めるかが各社の大きな課題となりそうだ。

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