南アフリカ視察団、埼玉県内の工場に

2019/12/11 19:41
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南アフリカの貿易産業省自動車産業開発センターや現地の部品サプライヤー企業の従業員などが国際協力機構(JICA)の活動の一環で、情報通信技術の渡辺製作所(さいたま市)を訪れた。自動車は南アフリカの重要産業の一つだが、部品生産を担うサプライヤー企業が育っていないという課題がある。工場視察を通じて日本のものづくり企業のノウハウを学び、生産性の向上などにつなげてもらう。

動画を撮ったり、メモをとったりしながら工場現場を視察した(さいたま市)

渡辺製作所は主に通信用コネクターを製造し、約80社と取引する。「金型や自動化設備も自前で開発することで技術力を身につけ、生産効率も上げている」(渡辺伸治社長)という。参加者らは熱心にメモを取り、渡辺社長に質問も多く投げかけた。

自動車部品メーカーで働くジェーソン・タルス・キスタさん(26)は「人は少ないが、1人で3台ほどの機械を扱っていて驚いた」と語った。70歳代のシニア世代が若手社員と一緒に働き、教育している姿を見て「南アフリカにはそんな教育システムは無い。失業率が高いので、教えると自分の仕事が無くなるのではないかと思う」と、参加者一同が驚く場面もあった。

南アフリカはトヨタ日産自動車などが進出しているが、部品の現地調達率が低いという。JICAは2015年から南アフリカの自動車産業開発センターに専門家を派遣し、現地のサプライヤーに対し、日本の品質管理手法などの普及に取り組んでいる。

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