コーセー、最新美容機器の体験店舗を銀座に開業へ
コーセーは11日、東京・銀座で17日にオープンする美容の体験型店舗「メゾン コーセー」の内覧会を開いた。新開発したネイルプリンターや肌状態を分析する鏡を設置し、利用者にこれら最新機器を試してもらう。集めたデータは化粧品などの商品開発に生かす。
2階建ての店舗の1階では、米ニューヨーク発祥の化粧品ブランド「タルト」を販売する。コーセーが2014年に買収したブランドで、日本での展開は初めて。ほか店舗内にコーセーの全ブランドの商品を取りそろえる。従来はブランドごとに店舗を設けるケースが多かったが、利用者が選びやすいように全ブランドを1カ所に集める。
2階にはパナソニックが開発中の「スノービューティーミラー」を3台設置した。利用者が鏡に自分の顔を映すと、鏡に埋め込まれたセンサーが肌状態を読み取る。複数表示される自分の写真の中から理想の顔を選ぶことで、その顔に近づけるような化粧品を提案してもらえる仕組みだ。
コーセーがカシオ計算機と共同開発したネイルプリンターも5台用意した。人工知能(AI)が爪の形状を検出し、専用アプリから画像を送ると爪1つあたり15秒ほどの短時間で柄が塗られる。
利用者がどのような顔を理想としているかといったデータは今後の商品開発に生かす。同日記者会見したコーセーの小林一俊社長は「化粧品業界でもデジタル化は一人ひとりに合った提案をする上で不可欠。デジタルを試せる場所にしたい」と話した。