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日ハム新球場近くに新駅建設へ、JR北海道と北広島市

JR北海道が11日、プロ野球・日本ハムファイターズの新球場を含むボールパーク(BP、北広島市)近くに建設する新駅の計画案を公表した。札幌市内での記者会見で島田修社長は「BP発展に必要なら協力していかなくてはならない」と述べたが、80億~90億円と見積もる建設コストは地元負担を強調した。

新駅の工期は約7年で、2023年のBP開業後に完成する。北広島市は18年、鉄道輸送を強化するための既存駅・新駅の整備に30億~70億円の費用がかかると試算していた。JRが新駅の建設方針を明らかにしたのは初めてで、計画案は地元協議の前提となる「たたき台」(島田社長)だ。

北広島市の上野正三市長は同日記者会見し、「大きな一歩を踏み出した。心から感謝したい」と話した。新駅は地元負担を前提に建設する「請願駅」。駅舎やホームなど新駅にかかる部分は北広島市や日本ハム球団などにも負担を求める。

ただ新駅完成はBPの開業には間に合わない。仮に20年度に意思決定し、21年度から着手しても開業は27年度末。BPの開業から5年は既存の北広島駅(北広島市)が最寄り駅になる。JR北海道がイメージで示した駅舎とBPを結ぶ連絡通路を設置する場合も、JRは費用を負担しない。

新駅は年間に50試合程度開催するプロ野球の観戦客の利用が中心になる。ナイターでは試合の終わる午後9時ごろから乗客が急増する傾向があり、JRは一般的に6車両分用意するホームの長さを10両分に拡張。ホームの両端に上下線ともに車両が接するように停車することで、ホームで待つ乗客がぶつからないようにする。

札幌市と新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」は新駅に停車しない。4本の線路のうち外側の1、4番線は通過電車が使い、内側の2、3番線の間にホームを設置。一時的にホームに集中する乗客の安全に配慮した。

JR北海道が公表した北広島市の日本ハム球団のボールパーク新駅のイメージ(JR北海道提供)

観戦客がゲーム終了後、すぐ電車に乗れるように線路には引き上げ線を設け、新駅始発の臨時列車の運行を可能にする。駅舎とBPをつなぐ連絡通路も整備。ナイトゲームの終了から約2時間で、電車で帰宅する観戦客を新駅と北広島駅から送り出す計画だ。

ただ円滑な運営には課題も多い。すでに過密ダイヤの千歳線は来春のダイヤ改正で快速エアポートの1時間あたりの運行本数を4本から5本に増やす。ダイヤのやりくりはこれからだ。

採算性も不透明だ。島田社長は「収支のことはこれから計算する」と言葉を濁した。徒歩で20分程度かかっている現在の北広島駅からのアクセスも開業後の課題とされてきたBPの利便性は、新駅の設置で大きく高まることになる。この日示した「たたき台」を成案に磨いていくためにもJR北海道と地元のキャッチボールが欠かせない。

(高橋徹、荒川信一)

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