元農水次官、長男殺害の起訴内容認める 東京地裁

2019/12/11 10:21 (2019/12/11 14:44更新)
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東京都練馬区の自宅で6月、長男(44)を刺殺したとして殺人罪に問われた元農林水産事務次官、熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判の初公判が11日、東京地裁(中山大行裁判長)で開かれた。熊沢被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。

事実関係に争いはなく、量刑が争点となる。13日に検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論が行われ、判決は16日に言い渡される。

検察側の冒頭陳述によると、長男の英一郎さんは中学に進学後、家族に暴力を振るい始めたという。高校卒業後は東京・目白などの別の家に住まわせたが、事件1週間前に実家に戻った。

事件の数日前に目白の家などのごみについて話した際、暴行を受けたことを機に被告は英一郎さんを恐れるようになったという。その後殺害を考え始め、被告は「これしか他に方法がない」と妻宛てに手紙を残し、殺害を決意したという。

弁護側も冒頭陳述を行い、「被告は英一郎さんを必死に支えてきたが、殺されると思い、とっさに刺してしまった」と主張。事件を起こさざるを得ないほど、被告が殺されると思った根拠に着目するよう求めた。

起訴状によると、熊沢被告は6月1日午後3時15分ごろ、練馬区の自宅で英一郎さんの首などを包丁で多数回刺して殺害したとされる。犯行後に自ら110番通報し、駆けつけた警察官が現行犯逮捕した。

熊沢被告は農水省畜産局長や農水審議官を経て、2001年1月に事務次官に就任。翌02年1月に退任後、05~08年にかけチェコ大使を務めた。

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