防災無線5市復旧せず 台風で水没、落雷相次ぐ

2019/12/11 9:52
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台風15、19号による水没や落雷で千葉、長野両県の計21市町で防災行政無線の屋外放送装置が故障、うち5市の計7カ所は復旧していないことが11日までに分かった。12日で台風19号上陸から2カ月。総務省消防庁の担当者は「スマートフォンに情報が届く時代でも、住民に直接声で届ける無線の有効性は変わらない」と強調。点検や対策の徹底を求めている。

防災無線は、洪水や地震といった気象情報、避難指示・勧告を屋外放送や、家庭の戸別受信機を通じて伝達する。弾道ミサイル発射を伝える際にも使われる。

消防庁によると、9月9日に上陸した台風15号では千葉県19市町、10月12日上陸の19号では千葉県勝浦市、長野市で故障が発生。受信装置が水没したり、屋外スピーカーを支える鉄塔が倒壊したりしたのが原因という。

復旧していない5市は市原市、鴨川市、富津市、勝浦市、長野市。5市の計7カ所が未復旧なのは修理や更新に時間がかかっているのが要因だ。千葉県富津市の担当者は「早期復旧を目指しているが、修理用の部品が不足しており、困っている」と話した。

一方、消防庁によると、昨年3月末時点で、全市区町村の約1割では防災行政無線のシステム自体が整備されていない。費用がネックで、総務省は、自治体の財政負担が軽くなる「緊急防災・減災事業債」(借金)を活用して早期に導入するよう呼びかけている。〔共同〕

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