フィンランド女性主導内閣誕生 世界で女性トップ相次ぐ、日本出遅れ

2019/12/11 4:52
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【ロンドン=佐竹実】北欧フィンランドで、女性主導の内閣が誕生した。同国議会は10日、第1党社会民主党のサンナ・マリン運輸・通信相(34)を新首相に選出。新内閣は19人のうち12人が女性となった。ベルギーやニュージーランドでも女性が首相になるなど、世界では政治の女性登用が進んでいる。日本の高齢化、男性偏重が改めて浮き彫りとなっている。

フィンランドの首相に選ばれたマリン氏(右から2人目)と3人の女性閣僚=ロイター

フィンランド議会は、賛成99、反対70、棄権30でマリン氏を選出した。史上最年少で3人目の女性首相となったマリン氏はツイッターで、「全ての子どもが(将来)何にでもなれ、全ての人が尊厳を持ちながら年を取れる社会をつくりたい」と述べた。現職の首相として世界最年少でもある。

フィンランド新政権は社会民主党や中央党など5党による連立政権。社会民主党はリンネ前首相が来年まで党首だが、他の4党首は全て女性だ。財務相には中央党首のカトリ・クルムニ氏(32)が就任した。新内閣19人のうち男性は7人だけの女性主導内閣となった。

フィンランドは7~12月の欧州連合(EU)の議長国で、マリン氏は12日から開くEU首脳会議に出席する。EUのフォンデアライエン欧州委員長は10日、ツイッターで「フィンランドは全ての党首が女性で、ジェンダー問題を次のレベルに高めた」と述べ、EU域内での女性活躍の一層の促進に期待を寄せた。

欧米を中心に、女性の政治への登用が進んでいる。高齢化や社会福祉など様々な問題を解決するには女性の視点が欠かせないとの意識がある。ベルギーでは10月、ウィルメス氏が初の女性首相となった。ニュージーランドではアーダーン首相が2017年に就任している。ドイツ、デンマークの首相も女性だ。

経済協力開発機構(OECD)によると、国会議員の女性比率も近年高まっている。2017年時点でフィンランドは議員の42%、英国でも3割が女性だ。OECD加盟36カ国の平均は28.8%。日本はこれを大きく下回り、9.3%と加盟国で最下位だった。

安倍政権は女性活躍の推進を掲げているが、政治参加は大きくは進んでいない。ビジネスの場でも子育てなどがネックとなるケースが少なくない。女性が働きやすい環境や、社会の意識の変化がこれまで以上に求められている。

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