吉野彰氏にノーベル賞授与 環境社会へこれからも挑戦

2019/12/11 1:43
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ノーベル化学賞のメダルと賞状を授与される吉野彰・旭化成名誉フェロー(10日、ストックホルム)=代表撮影・共同

ノーベル化学賞のメダルと賞状を授与される吉野彰・旭化成名誉フェロー(10日、ストックホルム)=代表撮影・共同

【ストックホルム=福井健人】ノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェローは10日夕(日本時間11日未明)、市内のコンサートホールで授賞式に臨み、スウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルと賞状を受け取った。授賞理由となったリチウムイオン電池の開発は、スマートフォンやパソコンを気軽に持ち歩ける「モバイル社会」の実現を後押しし、再生可能エネルギーを生かす環境社会への扉を開いた。最高の栄誉にふさわしい功績を世界がたたえた。

日本のノーベル賞受賞者は18年の本庶佑・京都大学特別教授に続いて27人目(米国籍を含む)。化学賞の受賞は9年ぶり。企業研究者としても歴史に名を残した。

授賞式は約1500人の招待客が見守った。吉野氏の家族や同僚らも参加した。吉野氏は緊張した表情で前に出ると、国王からメダルと賞状を手渡された。国王と固い握手を交わすと、緊張もほぐれたのかいつもの笑顔が戻った。深々と一礼をして感謝の気持ちを表すと、会場からは大きな拍手が湧き起こった。

今回の受賞は、過去の偉業を称賛するとともに新たな挑戦の原動力となる。吉野氏は授賞式前、「エネルギー革命の中心を担う」と語った。

志すのは、大容量のリチウムイオン電池を載せた電気自動車が走り回る「持続可能な社会」の実現だ。風力や太陽光でつくった再エネを電気自動車に充電。天候任せで不安定だった再エネを、日常生活や災害時に使いこなす。

歴代の日本のノーベル賞受賞者

歴代の日本のノーベル賞受賞者

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