ロヒンギャ迫害で初審理 スー・チー氏ICJ出廷

2019/12/10 21:16
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【ハーグ=共同】ミャンマー国軍などによるイスラム教徒少数民族ロヒンギャ迫害は、民族大量虐殺などを罪と定めたジェノサイド条約違反だとして、同国に迫害停止を求める訴訟の初の審理が10日、国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)で行われた。ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が出廷した。12日までの審理で反論する見通し。

国際司法裁判所の審理に出廷したスー・チー氏(10日、ハーグ)

国家の最高指導者が出廷するのは異例。

欧米やイスラム教国はロヒンギャ問題でミャンマー当局を非難しスー・チー氏も問題に真剣に取り組んでいないと批判。民主化運動が評価され1991年にスー・チー氏が受賞したノーベル平和賞の剥奪を求める声も上がっている。スー・チー氏は記者団の質問には無言で裁判所に入った。

国連によると、国軍とロヒンギャ武装集団が衝突した2017年以降、約74万人のロヒンギャがバングラデシュに逃れ、国軍の「除去作戦」で推定1万人超が死亡した。

ミャンマー当局は、ロヒンギャを不法移民とみなし「問題の根源は武装勢力のテロ行為」と主張。組織的ジェノサイドではないとしている。同国側弁論は11、12日。

提訴はイスラム協力機構(OIC)の支援を得た西アフリカのガンビアが先月行った。10日はガンビアのタンバドゥ法相らが出廷し、大量殺人や性暴力、村落破壊が除去作戦中に行われたと主張。「無意味な殺害、蛮行、自国民に対するジェノサイドをやめるべきだ」と強調し、実行者の処罰、被害者への賠償などをミャンマー側に求めた。

ロヒンギャ迫害を巡っては、人道に対する罪などを犯した個人を裁く国際刑事裁判所(ICC、ハーグ)も先月、捜査開始を決めた。

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