高島屋京都店、売り場新築 23年の完了めざす
高島屋京都店が本格的な増床に乗り出す。四条通に面した一区画をくぼませるようにして建つ複数のビルのうち、3棟を取り壊し売り場を新築する。2023年3月の工事完了を目指す。増加する訪日外国人客らへの訴求を強め、競争が激化する四条河原町での生き残りを図る。

20年1月に解体工事を始め、9月から新たな売り場となる建築物の工事に入る。現在、高島屋京都店の売り場面積は約5万平方メートル。増床によって最大8千平方メートル程度増える見通しで、1994年以来の大幅増床となる。商品構成や本館との接続の可否などは時間をかけて検討する。
高島屋京都店は四条河原町の角地の好立地にある。東山エリアや祇園などを訪れるため四条通を通行する訪日外国人客の利用も多い。増床を機に四条通側の面全体を誘客に生かせるようになる。四条河原町周辺では、京阪ホールディングスが9日に新商業施設を開業。一方で京都マルイが20年5月に閉店するなど、競争が激化している。