アステラス安川社長「がん免疫療法に注力」

2019/12/10 18:34
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アステラス製薬の安川健司社長は10日、研究開発(R&D)説明会に登壇し、がん免疫療法で5つの新薬開発を進める方針を改めて示した。「科学の進歩を患者の価値に変えられる領域に注力する」と強調した。

アステラス製薬の安川社長(10日、東京都中央区)

アステラスは2006年にがん分野を重点領域に定め、09年から基盤を拡大。15年にはバイオスタートアップの米ポテンザと共同研究に着手し、18年には同社を買収した。がん免疫療法の開発はポテンザとの共同研究が契機となった。

安川社長はがん免疫療法について、免疫チェックポイント阻害剤の登場によって「パラダイムシフトが起きた」と指摘。ただ現在の免疫チェックポイント阻害剤が単剤で有効性を示すのは様々ながんにおいて20%程度とされている。そのため「既存と異なる免疫治療剤を作る」ことで対象患者を広げる考えだ。

がん免疫療法の責任者のピーター・サンドア氏は「外部組織との連携を進める」と大学やバイオ系企業などとの連携を模索するとした。開発担当のスティーブン・ベナー氏は開発中の5つの新薬が「臨床試験(治験)段階にある」と述べた。

アステラスは重点領域の成長に向けて、外部との連携や企業買収を積極的に繰り返してきた。また今後、事業の柱の1つと期待する遺伝子治療技術については、米バイオ企業のオーデンテス・セラピューティクス(カリフォルニア州)を約30億ドルで買収することも3日に発表した。

(川名知広)

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