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神奈川県HDD流出 作業者任せで手荷物検査も機能せず

謝罪するブロードリンクの経営陣
日経クロステック

個人情報を含む行政情報が記録された神奈川県庁のハードディスクドライブ(HDD)が流出し、オークションサイトで販売された問題で9日、HDDの破棄を委託されていたブロードリンク(東京・中央)が記者会見を開いた。榊彰一社長は冒頭で「心から深くおわび申し上げます」と謝罪し、「再発防止策を講じたうえで、責任を取って社長を辞任する」とした。

同社によると、流出したHDDは穴を開ける物理的な破壊対象だった。オプションで物理破壊した写真を提出しているが、該当のHDDは発注元である富士通リース(東京・千代田)から写真の提出を含む破壊証明書の作成・提出を求められておらず、撮影を実施していなかった。破壊の確認も作業者任せで2重チェックを実施していなかった。写真の撮影もチェックもないことから、作業を担当していた元社員が破壊したふりをして持ち出した可能性が高いという。

同社はHDDなどの持ち出しを防ぐため、目視による手荷物検査を実施していた。しかし、正社員に対しては早朝や深夜など時間帯によって行っておらず、事実上機能していなかったことも明らかにした。さらに監視カメラの映像に盗難の様子が映っていたとされているが、何かあった際に確認するだけで、定期的なチェックを実施していなかった。

ブロードリンクは再発防止策として、オプションだったHDD破壊前後の写真撮影を必ず実施するように改めた。入退室時には警備員が金属探知機などで手荷物検査を実施し、監視カメラの増設や研修の強化なども進めるとした。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 松浦龍夫)

[日経 xTECH 2019年12月9日掲載]

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