神奈川県情報流出 元社員、記憶媒体3900個販売

2019/12/9 20:31
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個人情報を含む神奈川県の大量の行政データが蓄積されたハードディスクドライブ(HDD)が流出した問題で、HDDの破棄を委託されていた情報機器事業のブロードリンク(東京・中央)が9日、記者会見を開いた。HDDを持ち出した元男性社員=懲戒解雇=が入社した2016年以降、HDDなどの記憶媒体計3904個をネットオークションで販売していたことを明らかにした。

記者会見で頭を下げるブロードリンクの榊彰一社長(中)(9日、東京都千代田区)

記者会見で頭を下げるブロードリンクの榊彰一社長(中)(9日、東京都千代田区)

問題発覚後、ブロードリンクの会見は初めて。冒頭、榊彰一社長はHDDの流出について「極めて深刻に受け止めている。お騒がせしたことを心より深くおわびする」と謝罪した。この問題で警視庁は元社員、高橋雄一容疑者(51)=横浜市=を6日に窃盗容疑で逮捕。同社は同日付で高橋容疑者を懲戒解雇していた。

ブロードリンクによると、高橋容疑者は16年2月に入社し、データ消去を担当。社内調査の結果、同容疑者は入社後、記憶媒体やケーブル、イヤホンなど計7844個をネットオークションに出品し、落札されていた。

記憶媒体3904個の内訳はHDD1286個、HDDより高機能なソリッド・ステート・ドライブ(SSD)1224個、USBメモリー742個、SDカード類558個、スマートフォンやタブレット端末計94個。

同社は今後、高橋容疑者が出品した記憶媒体と、同容疑者の入社後に同社で取り扱った記憶媒体を照合し、社内から持ち出されたものかどうかを調査する。出品された記憶媒体の画像から製造番号などを確認し、突き合わせるという。

3年以上、ネットオークションへの出品が横行していたことについて、榊社長は「社の管理体制に不備があった」と謝罪。HDDのデータ消去室に出入りする従業員の不審な行動のチェックが不十分だったとした。

同社は問題発覚後、入退室時の身体検査や手荷物検査を開始。今後は不審物所持の有無をチェックするセキュリティーゲートを設置する方針だ。

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