男6人拘束、関連を捜査 中村哲さん殺害で地元警察

2019/12/9 20:28 (2019/12/9 23:23更新)
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【カブール=共同】アフガニスタン東部ナンガルハル州で福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師、中村哲さん(73)が殺害された事件で同州の警察当局者は9日、男6人を拘束して銃器を押収、事件との関連を調べていると明らかにした。6日夜に拘束した2人は「誘拐犯」として以前から行方を追っており、8日夜に他の4人を拘束した。

福岡空港に集まり、中村哲さんの遺体の到着を待つ九州在住のアフガニスタン人ら(9日)=共同

福岡空港に集まり、中村哲さんの遺体の到着を待つ九州在住のアフガニスタン人ら(9日)=共同

中村さんは発生当日の4日、車2台で移動していたところを襲撃犯に無理やり停車させられ、至近距離から特殊な銃弾で撃たれたことも9日、地元当局者やペシャワール会などの話で分かった。

ペシャワール会によると、中村さんは普段から警備車両と共に行動。当日も中村さんと運転手、ボディーガードの3人が1台目に乗り、後続の2台目にペシャワール会の現地スタッフら4人を乗せた警備車両が同行していた。

内務省によると、襲撃犯は7、8人で、うち3人が自動小銃などで武装していた。現場で待ち伏せた上、中村さんの車の側面に車をぶつけて停車させ、銃撃に及んだ。中村さんの警備車両の後ろにも別の車が止まって車内からも発砲した。中村さんは計5発撃たれたという。同省は1、2年前から綿密に計画された犯行との見方を示した。

アフガン警察当局者は当初、中村さんが襲われた際に自分の車だけで移動していたと明らかにしていたが、その後の調べで2台だったと説明を修正した。当局者は、2台目の車が銃撃された中村さんらを運ぶため現場におらず、1台と判断したとしている。現場の目撃情報も分かれていた。

保健省幹部によると、中村さんは失血により死亡したとみられる。司法解剖を担当した医師によると、右胸付近から入った銃弾が腰骨辺りに残っており、貫通しやすい加工が施されていた。助手席に座っていたところを至近距離の上方から撃たれたとみられる。医師は「あまりアフガンでは見ない特殊な銃弾だ」と語った。

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