厚生年金「106万円の壁」残る 中小、人手不足の懸念

2019/12/9 23:30
情報元
日本経済新聞 電子版
保存
共有
その他

公的年金改革で焦点だったパート労働者の厚生年金加入を巡り、厚生労働省は適用対象を中小企業に広げる。ただパートにとって関心の高い月8.8万円(年収106万円)以上という賃金の要件は今回の改革では変わらない。保険料の支払いを避けるために就労時間を抑える「106万円の壁」という制度のひずみは残り、中小企業では人手不足がより深刻になるとの懸念もある。

【関連記事】 厚生年金「106万円の壁」下げる? 中小企業は慎重

厚生年金に加入して年収に応じた保険料を払い込むと、国民年金(基礎年金)に上乗せした年金が将来もらえる。新たに加入して月8000円の保険料を1年間払うと、将来の年金額は月500円増える計算だ。

2019年夏から本格化した年金制度改革の議論で、厚労省はパートへの適用拡大を柱の一つにした。働き方の違いで老後の生活を保障する年金に差が出ないようにするためだ。

労働時間が週40時間よりも短い短時間労働者の加入要件は原則として、(1)従業員数501人以上の企業に勤務…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]