知人男性殺害、改めて否認 さいたま地裁差し戻し審

2019/12/9 12:42
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借金返済を免れるため2016年に知人男性を殺害、遺体を群馬県内に埋めたとして、強盗殺人と死体遺棄の罪に問われた不動産コンサルタント、宮口義弘被告(60)の差し戻し裁判員裁判初公判が9日、さいたま地裁(田尻克已裁判長)で開かれ、宮口被告は差し戻し前の一審と同様に、強盗殺人を「していない」と否認した。

宮口被告は、死体遺棄については遺体を運搬したことを認めた。弁護側は、殺害したのは別の男で、その男と仲間が遺体を埋めたと主張した。

検察側は、被告が被害者の携帯電話を使って自身に電話をかけ、生存を装う工作をしていたと指摘。被害者の鼻や口に巻かれていた粘着テープを事件直前に購入しており「確定的殺意に基づく犯行だ」と述べた。

昨年2月の一審判決は、単独か氏名不詳者との共謀による犯行と認定。「どのように死亡したか証拠上明らかでない」と殺意を認めず、傷害致死と死体遺棄の罪で懲役10年を言い渡した。被告、検察双方が控訴した。

二審・東京高裁は今年2月、一審の裁判官が、単独犯とは認められなくても「単独または氏名不詳者との共謀による犯行」とすれば有罪になりうると考え、訴因変更をするよう検察官に促したと指摘。弁護側が補充立証をするため弁論再開を求めたのに却下したのは、違法な訴訟指揮だとして審理を差し戻した。

起訴状によると、16年2月3日ごろ、埼玉県春日部市の無職森重正三さん(当時73)を殺害し、同5日ごろ遺体を群馬県藤岡市の空き地に運んで埋めたとしている。〔共同〕

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